映画は人が作るもの


 考えてみれば映画って「誰かが作ったもの」なんですよね。普段「観客」として映画を観ている僕はいつかスクリーンの向こうとこちら、「観る者」と「作る者」を違う世界のように感じていたように思います。僕自身、学生時代に映研にいたりして多少は「作る」側にも身を置いた事があるのに。
 スクリーンの向こうとこちらだけではありません。スクリーンに映される作品も何億円規模の大掛かりなものから、ハンディカメラ1台で撮れる簡単なものまであり、そこもやっぱり地続きな世界で本当は境界なんてないんです。そして、僕らの近くにもそんな小さな作品を作っている人がいるっていうのは面白い事だと思うんです。そんな人達と会ってみたい。そんな人達の作った物を見てみたい。
 作っている人達も、自分達の他にそんな活動をしている人と会う機会ってあんまりないんじゃないか。自分が学校の映研で作っている時だって、市内・県内で他に活動している人の事なんかあまり知りませんでした。

 漫画同人誌に合同即売会「コミックマーケット」があったように、同人映画にもそんな機会があっていい。それも、全国規模とかでなく、ご近所感覚で。コミケットだって今でこそ世界に名だたる大イヴェントですが、元々は近隣の同人グループが集まって公民館で始めたものでした。そしてそんな即売会が今も各地で催されています。動画の世界にもそんな催事があってもいいじゃないか。毎年コミケに通いながら、ここ数年、そんな思いがモヤモヤしていたんです。

 とりあえずこのところ「観る」一辺倒だった僕も、「作る」人達に歩み寄るべく一歩踏み出してみる事にしました。そんな出会いの場になればと、まぁ、思うわけなんですよ。

全員自腹の映画祭! 観客がいない? 映画は人が作るもの
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